未読手帖Ⅱ

  ― 読書とお散歩の日々、ときどき仕事。 ―

2020-01-01から1年間の記事一覧

年の瀬

今年もあと一週間ほど。年々月日の経つのが早くなっているけど、今年は特に早かったような気がする。ステイホームを強いられて変化のない毎日が続いたからであろうか。日常としては特に目新しいことなし。新しい仕事を始めているが、まだ成果を挙げられてい…

読書メモ:『盤上の向日葵(中央公論新社/柚月裕子)』

なんかもうテンコ盛りの作品だなぁ、というのが読後の印象。著名な将棋の駒の行方が鍵を握るミステリーで、主人公は異色の将棋指し。若い刑事とベテラン刑事による松本清張風の地道な捜査がベースになっているけど、砂の器風の幼少期の物語が始まったり、突…

空白

また一か月以上あいだが空いてしまった。本人はいろいろやっているつもりだが、これといった成果もなく、暑い日々をただただ無難に過ごしてきたのにすぎないかもしれない。が、振り返ってみると、いったい自分でも何をしていたのか不思議。まさに空白という…

踏ん切り

むかし使っていたワークステーションのモニターを粗大ゴミで捨てた。記念碑的な意味合いのあるマシンだったので残しておいたのだが、場所を取るし、引越しする予定でもあるので踏ん切りをつけた。これを機に新しい世界を拓いて行きたい、という気持ちも込め…

読書メモ:『変調二人羽織』(連城三紀彦/光文社文庫)

ようやく自粛が解除されたけど、まだ出歩いていないわけで、本棚にある本をテキトーに読み返している。その中に『戻り川心中』があって、やっぱりうまいなぁ、と。ならばと思ってデビュー作が載っているこの電子書籍を買ってみた。勇んで読み始めたけど、う…

読書メモ:『夫・車谷長吉』(高橋順子/文春文庫)

やっぱり『赤目四十八瀧心中未遂』を読んで感動した後は、作者本人がどういう生活していたの? と気になって、だれでもこの本を手に取るよね(そんなことないか)。奥様の高橋順子さんが、車谷長吉氏と出会ってから、結婚してともに暮らし、氏が亡くなるまで…

読書メモ:『赤目四十八瀧心中未遂』(車谷長吉/文春文庫)

本棚の隅っこに引っかかっていた、同じ作者の『忌中』という本を読んで、そういえば車谷長吉の作品は昔熱中して読んだよね、と思い出して、なつかしくなって電子書籍で買い直して読んでみた。たまたま書けたのかもしれないけど(と言ったら作者に失礼か)、…

近況

書こう書こう、いや書かなければ、と思っているうちにまた一か月が経ってしまった(ま、毎度のことだけど)。新型コロナウイルスの騒動に驚きつつ、きちんと自粛している。もともと屋内に籠もってキーボードを叩くのが仕事なので、籠もりっきりでも特に困る…

読書メモ:『悪いうさぎ』(若竹七海/文春文庫)

前回メモを書いた『依頼人は死んだ』と一緒に買ってきた本。『依頼人は死んだ』は自分的にイマイチだったので、『悪いうさぎ』も敬遠していたけど、こちらは面白いじゃないか。一気に読んでしまった。けっこうページ数あるけど、飽きさせずにぐいぐい引っ張…

読書メモ:『依頼人は死んだ』(若竹七海/文春文庫)

テレビでこのドラマ・シリーズが放映されていたので観てみたらけっこう面白かったので、じゃ原作は、ということで読んでみた。が、どうかなぁ、という感じであまり楽しめなかった。オシャレに描いてあるんだろうけど、ちょっと説明不足な感じで、お話しの主…

読書メモ:『愛の領分』(藤田宜永/文春文庫)

病院からの帰り、小田原の書店で購入した三冊のうちの一つ。ふらっと立ち寄ってさっと買えるようになったのは、気分がだいぶ好転してきた証拠かも。その甲斐があった。1ページ目から好みの描写。久しぶりに濃密な大人の小説を読んだ感じ。登場人物の立体感が…

術後一年

先日、術後一年目の検診に行ってきた。 幸いなことにまったく問題なく、「もう普通どおり何やってもだいじょぶですよ」と医師から言われて大いに安心した。 思い起こせば(というほど昔じゃないけど)、一体この先どうなるのだ、と怯えながら入院していたの…

iPadを買う

かなり前に買ったiPadを気に入って使っていたのだが、古くなりすぎて最新のOSに更新されなくなってしまった。すると当然ながら、最新OSに対応しているアプリもインストールできないわけで、そのせいかTwitter用のEchofonが動かなくなって・・・。不便なので…