未読手帖Ⅱ

  ― 読書とお散歩の日々、ときどき仕事。 ―

読書メモ:『赤目四十八瀧心中未遂』(車谷長吉/文春文庫)

本棚の隅っこに引っかかっていた、同じ作者の『忌中』という本を読んで、そういえば車谷長吉の作品は昔熱中して読んだよね、と思い出して、なつかしくなって電子書籍で買い直して読んでみた。

たまたま書けたのかもしれないけど(と言ったら作者に失礼か)、やっぱり傑作だよねこの作品は。全編を貫く異様さがハンパない。一度読んだのに、結論を知りたくて次々とページをめくってしまう、というか電子書籍なのでフリックしてしまう、だな。

なんか系統立って読まなきゃ、と肩肘張らずに、ちょっと思いついたモノをダウンロードしてサクっと読めばいいのかも、これからは。

赤目四十八瀧心中未遂 (文春文庫)

赤目四十八瀧心中未遂 (文春文庫)

ごく私的評価: ★★★★☆