未読手帖Ⅱ

  ― 読書とお散歩の日々、ときどき仕事。 ―

翻訳業務を終了

8月の最終週に最後の納品をして、翻訳の仕事にピリオドを打った。注ぎ込むエネルギーと、その見返りである報酬とのバランスが大きく崩れたから。平たく言うと、儲からなくなったし、もういい加減この辺で、といった感じかな。

僕はテクニカルライティングがやりたくて1984年にこの仕事を始めたのだけど(ロス五輪の頃ですねぇ←遠い目)、どういうわけかスタート当初から常にライティングよりも翻訳の依頼の方が多くて、売上を確保するためにせっせと仕事を請けているうちに、翻訳専業みたいになっちゃった。特に、2000年になって法人化して某企業の仕事をメインにするようになってからはそれが顕著で、売上構成比で翻訳が100%なんて年もありましたな。

それでも、以前は単価が高く一件あたりの発注量も多いのでそれなりの売上になったから、まぁこれでもいいか、みたいな感じで引っ張ってしまって。気が付くと、単価が下がる、一件あたりの発注量が減る、納期が短くなる、という三重奏が見事に完成し、かなりの苦戦を強いられるようになりました。時期的にいえば、いわゆるリーマンショックの後ぐらいからで、ここ数年は拍車がかかっているような状況。その原因は・・・と論じ始めても不毛なので省略。翻訳が好きで好きでたまらないとか、外国語に関われる仕事をしたいとかの強い信念があるのならともかく、僕はただ単に「儲かればいいのよ」で始めたので、もう潮時だろうと判断した次第。

あと年齢的なことも大きいと思う。そろそろ先が見えるような歳になって、好きなことに専念したいという気持ちが強くなった。じゃ、何をやるんだ、と問われれば、自分のオリジナルを書きたい、ということに尽きるかな。それでは売上的に厳しいので、これまでのつながりを頼りに(←よろしくお願いします)、ライティングを中心に進めていこうと考えている。あと、時間ができそうなので、前々からやりたいと思っていた株式投資の方にも積極的に取り組んでいくつもり。こちらで一発当てて・・・などと大いなる皮算用もモチロンしている。ま、なにはともあれ、この秋からは新たな道を歩むことになるだろう。